個人投資家になって投資をビジネス化することは、自己資金さえあれば誰でも可能です。
しかし、収益を安定化させるためには、ビジネスとしての心構えを持つ必要があります。
感覚的な投資ではなく、具体的な根拠に基づく投資のルール作りが重要な点です。
ルールに関しては、投資の種類によって共通する部分もあれば、異なる部分もあります。
手数料のコストを抑えることや、取引においてのリスク管理は、どの投資の種類であっても共通して意識すべき事項です。
株取引であれば売買手数料がかかるのが一般的で、手数料体系は証券会社ごとに異なります。
投資信託の場合は、売買手数料が無料のファンドも多いですが、 信託報酬という継続した費用が必要です。
信託報酬とは、投資信託の保有中に差し引かれる管理などの手数料です。
間接的に引かれる手数料で低い金額ですが、継続して投資信託を保有すればそれだけコスト負担は重なります。
特に長期保有をメインにする場合は、できるだけ信託報酬の安いファンドを選ぶことが大切です。
FXでは、各通貨ペアのスプレッドが実質的な手数料として存在します。
これは売値と買値の差額であり、ポジションを持った時点で差し引かれる金額です。
スプレッドの体系は、証券会社や通貨ペアごとに違うため、取引前に確認することが大切です。
投資のルール作りに関しては、最も重要な部分です。
銘柄選びやリスク管理において自分なりのルールを作り、そのルールを逸脱した感情的なトレードをしないことで、安定性を高める方法です。
株や投資信託では、どのような銘柄を選ぶかについては最も基本であり、この部分をミスすると収益につながらないどころか、逆に損失が発生する可能性があります。
また、トレードにはミスがつきものであり、当初の想定とは違った方向になった場合に、どこで損切りを行うかもリスク管理の重要な部分です。
損切りできなければそのまま損失が増大し、トレード資金が失われる危険性があります。
但し、相場の上がり下がりを想定した上で、長期にわたって積立を行う積立投信のような方法であれば、損切りに対する考え方が異なる場合もあります。
FXのように、レバレッジをかけて大きな取引ができるものは、さらにリスクに対する対策が重要です。
仮想通貨にもレバレッジ取引があり、こちらの方は為替FXに比べてレバレッジ比率は低いものの、仮想通貨自体の値動きが激しいため大きなリスクが伴います。
予想とは違う方向になった時に、損切りを行って資産を守るルール作りを事前に行うことは極めて重要です。
また、単にルールを作るだけではなく、それを守ることが大切な心構えです。
投資はギャンブルではなく、れっきとしたビジネスであることを意識し、ビジネス的感覚を常に持つことが必要です。