副業で1年20万円以上の所得を得た場合は、確定申告が必要です。
本業で年末調整を行っているという人であっても、確定申告の時期が来たら、自分で申告をする必要があります。そんな確定申告の方法で、国からも推奨されているのが電子申請のe-Taxです。
確定申告といえば、税務署に行って行うものというイメージを持つ人も多いでしょう。
勿論、税務署で申告をすることも可能です。
直接行くことによって、分からない部分に関して質問ができるなどのメリットが生まれますが、混み合うことも多く、一日がかかりとなってしまうことも少なくありません。
さらに、税務署は365日24時間営業を行っている訳ではないため、受付をして貰えない時間も多く存在します。
それに対し、24時間いつでも申請可能となるのがe-Taxです。
e-Taxという方法を選べば、本業が忙しく申告時期に仕事を休むことができないという人でも、無理なく申告手続きを済ませることができます。
ただ、e-Taxを利用するためには、電子証明書の取得が必要となります。マイナンバーカードもしくは商業登記認証局が発行する電子証明書を準備して、e-Taxの利用申し込みを行い、その手続きが完了するまで、電子申請の利用はできません。
郵送で利用申し込みをする場合は、書類が届くまで少し時間がかかることがありますが、WEBからの手続きであれば素早く対応をして貰うことができます。
ただ、意外と時間がかかるのがマイナンバーカードの作成です。
マイナンバーカードは、申請をしてから手元に届くまで、1ヶ月以上かかることも多いものです。確定申告のシーズンが始まってから、マイナンバーカードの作成を始めても、確定申告の締め切りに間に合わない可能性が高くなります。
それだけに、副業を始めることを決めたら、その時点でマイナンバーカードの申請手続きを行っておくと良いでしょう。
マイナンバーカードによって、e-Taxの利用手続きを行う際には、ICカードリーダーライタが必要となります。ICカードリーダライタ自体は、家電量販店などで手軽に購入可能です。
1回の申請のために購入するのは勿体ないと考える人もいますが、電子マネーの残高の確認や決済などにも使えるため、一台持っておいて損がないでしょう。
e-Taxの利用手続きだけでも、早い段階で完了させておけば、落ち着いて確定申告に取り組むことができます。そのため、副業を始める際には、申告しやすい環境づくりも同時に始めておくことがおすすめです。